IELTSのどのパートでバンドスコアを上げるか(稼ぐか)
これは受験者が考える最も基礎的な戦略です
僕にとってそれはReading(リーディング)でした
最高で8.5、平均で7.5は取れるようになった背景には
①単語力
②圧倒的な練習量
③独自の解き方
この3つがあると思います
この中で③独自の解き方について自分が強くおすすめできるものから紹介させて頂きます
TRUE/FALSE/NOT GIVEN & YES/NO/NOT GIVEN
この問題は点数(バンドスコア)を稼げる
僕はTOEIC800点を越えてからIELTSの勉強をスタートしました
相当な自信を持って臨んだ英語学校のリーディング模試の結果は5.5でした
TOEICとの英語の試験としての質と難しさの違いに衝撃を受け挫折を経験しました
その後点数が伸びたわけですが、中でもこの問題形式は最も正答率が安定していて
今となっては「ごっつぁん問題」になっています
コツさえつかめばこの問題は点数の稼ぎ頭になってくれます
この問題がなかなか解けない、正答率が問題によってバラバラだ、という方
ご安心下さい
痛いほど理解できますので順を追ってみなさんにハラオチして頂きながらおすすめの解き方を紹介します
TRUE/FALSE/NOT GIVEN と YES/NO/NOT GIVEN との違い?
英語学校で勉強している人はこの問いに対して答えられるでしょう
しかし
はっきり言って意味なし
あえて言います
知らなくていい
クソどうでもいいです(勇者ヨシヒコの仏様ばりに)
あなたは先生になるわけではなく
海外留学あるいは移住をするための通過点としてIELTSを勉強しているはずです
仮に今向き合っている先生や本が「いや違う」と言っているのであれば
それはエゴです。教える側のプライドです
ただし嘘ではないです。事実この2つは明確に違います
ですが何度も言いますがクソどうでもいいです
その違いですが問題文を見れば明らかです
TRUE/FALSE/NOT GIVENは必ずこのセットです
次にYES/NO/NOT GIVENはこのセット
TRUE/FALSE/NOT GIVENは「本文の情報に対しての問い」
であるのに対して
YES/NO/NOT GIVENは「筆者の考えに対しての問い」
を回答するように指示されています
Reading Passageは
「事実に基づく文章」か「筆者の考えに基づく文章」どちらかしか出ません
両方が混在する文章は出ませんし、TRUEとYESを問われる問題もありません
ですのでこの違いを意識する必要は全くありません
普通の学生の皆さんは今この瞬間に忘れていただいて構いません
この内容について語ったのは
ぼくのエゴです
英語ではなく日本語で考えるととてもシンプル
練習問題
この問題になれるために日本語で考えてみます
出典:【ジャパネットたかた】ノートパソコン:通販、テレビショッピング
世の奥様方の味方ジャパネットたかた
今この画像に書かれれている情報だけで
TRUE or FALSE or NOT GIVEN
を回答してみましょう
<TRUE or FALSE or NOT GIVEN 練習問題>
- Q1 ジャパネットたかたは長年パソコンを通販で取り扱ってきた
- Q2 購入したパソコンが故意ではなく壊れてしまった場合2年間はお金がかからない
- Q3 購入したお客様は画面サイズを選ぶことができる
- Q4 過去のお客様はこのノートパソコンに満足していない
- Q5 購入後にお客様は自分で追加のソフトをインストールすることが可能である
練習問題の回答
それでは回答と解説です
Q1 NOT GIVEN
これはIELTSでよーーくあるやつですね
僕はこの画像の情報だけと言いました
IELTSも同様で本文の内容だけで問題を解かなければなりません
ジャパネットたかたは長年パソコンを取り扱ってきたのは事実
ですが今この画像(≒本文)にはそのようなことは書いてありません
事実かどうか判断できません
ですからNOT GIVENです
IELTSでも同様に「一般常識」がみなさんの判断を迷わせますが記述になければNOT GIVENです
Q2 TRUE
画像(≒本文)の中に「2年間無償保証」とあります
無償保証の意味がわからない人のために意味を申し上げると
「顧客が購入した商品の機能について、事業者が保証を行う期間
保証内容は保証書などに規定される。一般には、自然故障を無償で修理する期間」
のことです。IELTSでも単語を文章に変えて問われることまたはその逆もよくあります
今回は”故意ではない”≒自然に壊れてしまったと解釈できるため
正解はTRUEです。もしこの問題文が
「いかなる場合でもお金が2年間かからない」と書かれていた場合はFALSEです
なぜNOT GIVENではないか
それは関連する記述があるからです
NOT GIVENは情報が「0(ゼロ)」です。関連する記述があればTRUEかFALSEです
確かにこの「ゼロか否か」は最初はわかりにくいかもしれません
これは冒頭に上げた②練習量(どれだけ問題を問いたか)で養う他ありません
まずはこの法則を覚えてましょう
Q3 FALSE
この問題の回答はFALSEです
「え、でもサイズを選ぶかどうかなんて書いてないじゃないか」
と思った人はまだIELTSに慣れていません
この本文では2つの関連する情報があります
- 1つ目:お客様はパソコンのカラーを選ぶことができる
- 2つ目:パソコンのサイズは15.6型ワイドと言及されている
先ほどの問題は「サイズを選べる」かどうかが問われていました
今見たとおり選べるのはカラーです。サイズは1つとはっきり書かれています
このように似ている記述があり、なおかつ関連する情報がある場合は
先ほども申し上げた通りTRUEかFALSEです。そして今回は事実に反しています
ですから回答はFALSEです
Q4 FALSE
満足しているかどうかを問われていて
その情報が示されている箇所は【お客様の評価】ですね
そして5つ星が満点であるのに対してこのパソコンの評価は4つ星です
80%以上が評価をしている≒満足していると捉えることが出来ます
ということは問題文の「満足していない」と矛盾します
ですから回答はFALSEです
しかしこの問題もNOT GIVENと回答してしまう方もいるのではないでしょうか
「お客様評価はたしかに書いてあるけれどもはっきりとは書かれていないじゃないか」
そう考えてNOT GIVENを選ばれたかと思います
ですが
何度も言っている通り
関連する記述があればTRUEかFALSEしかありえません
ですから「はっきりと書かれていない」と思うのであればFALSEです
これ(この感覚)は練習を積むしかありません
この練習問題はその感覚の基礎をつくる上でとても役に立つはずです
引き続き最後の問題に移ります
Q5 NOT GIVEN
えええーー!!!今までの流れだったらFALSEでしょ!
と思った方
残念
いやーいい練習になりましたね
この回答はNOT GIVENです
FALSEだと思った人は「44種のソフト」を関連する情報だと思ったのでしょう
しかし購入後の記述はまったくありません
追加のソフトの情報も
お客様側のアクション(=インストール作業)も一切かかれていません
関連する情報は「0(ゼロ)」です
ですから回答はNOT GIVENです
IELTSは必ずヒントを与えてくれます。例えばこの問題で言えば
「購入後」というキーワードです
もしこの問題が英語でかかれていたら当然、関連するワードを探しますよね?
しかし本文には購入後のことが書かれていません
追加のソフトを入れたい時にどうしたら良いかも書いてありません
となればNOT GIVENですよね
FALSEではありません。FALSEとは
「追加のソフトはインストールできない」ということです
仮に「44種のソフト」を関連すると判断したとしても該当の問題文に対して
この情報がFALSEの判断材料には絶対になりえません
ということは関連する情報ではないということです
このように問題文のヒント(≒キーワード)は必ず回答を導いてくれます
ここまでが練習問題でした
さて
これまでこのタイプの問題形式の基礎は学んできました
次のパートでは最後にして肝心の「独自の解き方」について
具体的な内容に入っていきます
もう逆読みはしない!最善の方法とは
ずばり
(上から)3つまでを覚える
これが最善の方法です
この形式の問題において1問目から立て続けに3つ同じ回答が正解である可能性はかなり近いです
NOT GIVENが3つ続くことはほぼ0%です
この問題形式の最大の点数アップのポイントは
「NOT GIVEN」=”情報がない”ことをいかに早く見つけられるか
という点です
仮に本文を読んでいて3問目のキーワードが見つかったとします
となるとほぼ確実に1問目か2問目はNOT GIVENです
「いやでも単純にどっちもキーワードを見逃しているだけかもしれない」
それは別の問題ですw
単語勉強して下さい
さて話を本題に戻すと
3問目の時点で1問目2問目の回答のどちらかにキーワードがあり
どちらかはNOT GIVENであるとわかった時点でそれぞれの問題は1/2の確率です
かなり気が楽になりますし、読まなければならない本文も限定されます
この3つセットをこの問題形式で繰り返していけば
不必要な逆読み(逆上って読む)のリスクはかなり軽減されます
また、恐らくこの問題形式の問題数は多くても6か7です
その半分の50%に近い問題数を一気に進められるという点でも時間短縮が見込まれます
「2問まで覚える」という海外のサイトも見たことがありますが
やってみればわかりますが進み具合が全然違います
そして4つは覚えられなくても3つまでは覚えられます
IELTSが時間との勝負であり、ギリギリの勝負をしているのであれば
記憶力もギリギリまで行使して養っていく必要があります
まだこの方法を取り入れていないという方はぜひ一度この方法を試して下さい
やるなら2問覚えるではなく3問覚える練習をしてください
一番やってはいけない方法は
上から1つずつ解いていく、という方法です
先ほど申し上げたとおり、3つまで覚えれば1問目と2問目は1/2の確率になる可能性があります
一方で常に1/3の確率で問題に臨んでいる人がいます
同じバンドスコアの人だとしてどちらが正答率が高くなるかは明らかですよね
良かったら試してみて下さい
あくまで個人的な見解ですが
この問題形式は一番正答率を上げやすいと思っています
僕は四択問題が最も苦手でした
どれも1つ1つ解かないといけないからです
時間がかかります
そのためIELTSのリーディングにおいて
いかにして時間を短縮するか
その方法を見つけることは英語を勉強すると並行してIELTSには必要です
そして方法を複数持っていることはきっとみなさんのバンドスコアのアップを支えてくれます
その1つに今回の方法が加わってくれれば幸いです
次回も良かったらチェックしてください
最後までお読み頂きありがとうございました