サッカー日本代表監督のハリルホジッチ氏が電撃解任され
新監督として西野朗さんが日本代表監督に選任されました
ハリルはフランスのホテルでぶちぎれたそうですがもう過去のこと
大事なことはたった1つ。サッカー日本代表のW杯での勝利それだけです
そこで気になるのは西野朗新監督の実力や実績
日本代表の戦術やサッカーはどうなるのか、ハリルジャパンのサッカーとどう違うのかといったことでしょう
そこで西野監督を表す3つのキーワードを追いながらロシア杯を戦う新生日本代表の「新しい姿」を予想していきましょう!
西野朗。それは日本サッカー史上No.1の勝利数を誇る名将
Jリーグクラブタイトル
ナビスコカップ制覇:2回(柏レイソル/1999年、ガンバ大阪/2007年)
Jリーグ制覇:1回(ガンバ大阪/2005年)
天皇杯制覇:2回(ガンバ大阪/2008年、2009年)
ゼロックススーパーカップ制覇:1回(ガンバ大阪/2007年)
AFCチャンピオンズカップ制覇:1回(ガンバ大阪/2008年)
パンパフシフィックチャンピオンシップ:1回(ガンバ大阪/2008年)
監督としての受賞歴
Jリーグ最優秀監督賞:2回(2000年、2005年)
AFC最優秀監督賞:1回(2008年)
U-23日本代表の監督として、28年ぶりとなる本大会出場を果たしているようですね
本大会では、「マイアミの奇跡」と語り継がれている、ブラジル戦勝利もあげています
98年には柏レイソルの監督に就任し、翌年、ナビスコ杯でチームを優勝に導きます
これが西野監督にとって初めてのタイトルとなります
2000年には同じくレイソルで2ndステージ2位という、当時のクラブ史上最高成績を納めます
この時、Jリーグ最優秀監督を受賞しています
2002年からはガンバ大阪の監督に就任
開幕以来、鳴かず飛ばずだったチームを、就任4年目にJ1優勝に導きます
2008年にはAFCチャンピオンズリーグでも優勝し、アジア最優秀監督にも選ばれています
さらに、天皇杯優勝も叶え、国内三大タイトルをすべて制覇しており、監督としての実績は申し分ないです
A代表経験はないものの
オリンピックやAFC、クラブW杯など国際経験や短期決戦、ノックアウト形式の大会も豊富です
無いものは無いものとして認めつつ、
これまで築き上げた経験や千里眼でロシアW杯を戦ってもらいましょう
キーワードその1:超攻撃的サッカー
2008年ガンバ大阪がアジア制覇をしたときは
クラブワールドカップであのマンチェスターユナイテッドと5対3という打ち合いをしたほどの攻撃力を披露しました
守備はそんなに強くないけど、取られたら取り返すことを信条にあげる
魅力的な攻撃サッカーでマンチェスターユナイテッドとの戦いはにわかファンであってもドキドキしたそんなスペクタルなゲームを見せてくれました
「オフェンシブにいけ。3点目を取りにいけ」
そんな超攻撃的サッカーを掲げる西野監督を表すエピソードが過去のインタニューにあります
関連情報:第91回 攻撃的サッカーの真髄 〜G大阪・西野朗監督インタビュー〜<後編>
なんとこのインタビューでは日本代表監督のことにも触れていますね!
日本代表監督になったら「超攻撃的サッカー」のスタイルはさらに強くなる。選手ありきのチームづくりではなくて、自分の理想に近い選手をもってこれるわけですから
選んでもらいましょう!!
キーワードその2:中盤重視のポゼッションサッカー
戦術ありきではなく、タレントありきの戦術
西野監督はかつて堅守速攻をサッカースタイルにするヴィッセル神戸の監督就任をした際のインタビューでこう語っています
「世の中は、バルセロナの影響でポゼッションサッカーしか認められないムードになっている。でもオレは、カウンターサッカーもいいと思っている。選手の個性も考えず、『ポゼッションありき』というのは、オレの中では違う」
関連情報:【Jリーグ】西野監督は、神戸をどう変えていくのか?
これはきっと西野監督の本心であり、選手重視の姿勢が表れた言葉だと思います
ですが一方で西野監督の好みはどんな選手かといえばサッカーらしいサッカー
つまりよりボールを保持して人がボールに絡む、技術にあふれた選手です
それはガンバ大阪時代では遠藤や二川、橋本といった中盤MFの選手でした
3人に共通していることは守備力よりも攻撃や戦術眼、サッカーセンスで勝負する選手であること
チャンスメーカーを多数配置してサイドやトップの選手を自分の判断で上手く使い
フィニッシャーが仕事をする、「3点目を取りに行く」、それが西野サッカーでした
キーワードその3:ハリルホジッチとは真逆のサッカー
ハリルホジッチ監督のサッカーのキーワードは3つ
「ショートカウンター」「人を少なく」「フィジカル」
西野監督のサッカーのキーワードは3つ
「ポゼッション」「人を多く絡める」「テクニカル」
ハリルジャパンからは監督の解任だけでなく
180度真逆のサッカーということになりそう
1つ同じことがあるとすれば
攻めが好き、だということでしょうか
西野ジャパンのサッカーはきっと
テクニックやセンスに優れた選手をピッチに多数配置し
積極的なボールポゼッションからゴールを狙い、勝利を目指す、人を魅了するサッカーになるはずです
それはずばり
ザックジャパンの頃のサッカーに似たサッカーになるでしょう
ザックと違う部分があるとすればよりテクニック重視、
選手に創造性とサッカーセンスを求めること
世界基準を求めて”日本人らしくない”要求を訴え続けたハリル
日本人の強みである技術を重視する”日本人らしさ”をイレブンに求める西野
いったいどんな意図があって西野監督就任を日本協会が決めたかは不明ですが
ハリルジャパンとはいい意味でも悪い意味でも全く違う思想をもった人間がW杯を戦うことになったことが間違いありません
【西野ジャパンへの隠れた期待】遠藤保仁や中村憲剛、そして内田篤人の日本代表復帰
これまでのキーワードや過去の西野監督の好みや戦術から
「サッカーを知っていてフィールドで自己判断ができる賢い選手」が好きであることは明らか
現在の現役Jリーガーでこの条件に当てはまる選手といえばこの3人でしょう
ガンバ大阪 遠藤保仁
川崎フロンターレ 中村憲剛
鹿島アントラーズ 内田篤人
遠藤と本田のホットライン
憲剛と香川のホットライン
篤人のサイドからのビルドアップ
今更といえば今更
ただ西野ジャパンというおそらく”ひと夏の日本代表”であるなら
サッカーセンスと熟練のテクニックでロシアを熱くしてほしい、
一思いにただ一戦にかける業火のような燃え尽きる一戦を見せて欲しいです
U-23の代表監督歴はありますが、A代表の監督は初ですし
本番のW杯の2ヶ月前の交代ということで不安視する声も多いのは事実
ですがもう決まったのです!西野なんです!
失うものは何もありません
若手もベテランも関係ありません
逆に総力戦のつもりで西野さんにはゴージャスな23人を選んでもらいましょう!